2021年、サイバーセキュリティ研究所では、サイバーセキュリティ教育プログラムの在り方を研究課題とした「サイバーセキュリティ学研究プロジェクト」を立ち上げました。「FRAMモデルを応用したセキュリティ人財キャリアパスマップ」は、「セキュリティ分野の仕事」を見える化することで、目標とする分野や仕事を考え、さらに、これから身に着けるべきスキルについて考えるきっかけになることを期待した研究プロジェクト活動のひとつです。
「セキュリティ分野の仕事」の見える化するアプローチとして、キャリアパスマップでは、学生時代あるいは、社会人開始から現在に至るまでのキャリアと、修得してきたスキルを表現します。本アプローチでは、キャリアパスマップの作成に、FRAM(Functional Resonance Analysis Method;機能共鳴分析手法)モデルを応用しています。
FRAMモデルを応用したセキュリティ人財キャリアパスマップとは
本手法では、FRAMモデルを用いてキャリアパスを構造化します。具体的には、六角形の各コンポーネントに個別の業務経験を記載し、当該業務で得られたスキル(O:Output)と、後の業務で活かされたスキル(I:Input)をリンクさせることで、経験とスキルの相乗効果をネットワーク図として作成します。
要素(六角形のコンポーネントボックスのこと)
個別の業務経験として、ジョブ(職種や業務:システム設計、営業支援など)、ロール(職責や役割:プログラマ、マネージャ、運用者など)、従属年数を記載します。
結線(要素と要素との関係性を示す線のこと)
当該業務で得られたスキル(O:Output)と、後の業務で活かされたスキル(I:Input)をリンクします。
業務経験毎に、次の項目を用意します。
ジョブ(職種や業務など)
ロール(職責や役割など)
従属年数
関連スキル(スキル一覧から該当スキルを選択)
後の業務で活かされたスキル(I:Input)
業務で得られたスキル(O:Output)
業務経験間を関連スキルで結線します。
右図は、[1]アプリ開発(プロジェクトメンバ)からスタートし、[2]同プロジェクトリーダ、[3]サービス企画(プロジェクトメンバ)を経て、最終的に[4]実証事業(プロジェクトリーダ)へと役割を広げていったキャリアパスの事例です。
キャリアパスマップは、FRAM Model Visualiser http://fmv.zerprize.co.nz/ を使って作成します。
まず、業務経験毎に、要素(六角形のコンポーネントボックス)を用意します。次に、ジョブ(職種や業務など)、ロール(職責や役割など)、従属年数を記載します。
スキル一覧から該当スキルを選択し、要素(六角形のコンポーネントボックス)間を、当該業務で得られたスキル(O:Output)と、後の業務で活かされたスキル(I:Input)をリンクします。
異なる要素間で、同一のスキル名を使用できません。
この場合、スキル名に添字を入れてください。右図の事例の場合には、「プログラム実装」を「プログラム実装1」「プログラム実装2」に変更しています。
要素が1対多で接続する場合には、別々のスキル名を使用できません。
この場合、複数のスキル名に列挙してください。右図の事例の場合には、「プログラム設計」と「データベース設計」を「プログラム設計、データベース設計」に変更しています。
FRAM Model Visualiser http://fmv.zerprize.co.nz/ で作成したキャリアパスマップは、拡張子xfmvファイルとして「保存」ならびに「インポート」できます。
Last modified:
First Published: 2026/01/15 18:28:45 (Thu)