東京電機大学 情報セキュリティ研究室 研究室活動

東京電機大学 情報セキュリティ研究室では、授業の一環として、研究室の学生が学外の方との交流を通していろいろな分野を知る、質疑応答などを通してコミュニケーションの大切さを知るなどに取り組んでいます。オフラインでの研究室来訪をお待ちしております。

掲載論文「APIグループ間の相関性とフォルダ操作頻度に基づくマルウェア分類手法の提案」の紹介 (2020/12/15) 周家興

情報処理学会論文誌 Vol.61 No.12 PP.1792~1801 (Dec. 2020) [syuu20b]

著者からひと言

掲載された論文は、自分の初めての学術論文であり、執筆から掲載までの過程は貴重な経験になりました。 論文は国際会議で発表した内容を発展させて作成したのですが、投稿はより大変でした。 まず原稿を作成した時、例えば文章構成などの経験が浅いため、書き方には非常に多くの問題がありましたが、先生のアドバイスもあり、どうにか完成しました。 その後、条件付き採録され、査読回答書を作成した際には、論文の新規性や有用性、既存研究との比較および多くの説明不足を指摘されました。 今回の論文投稿では、論文の作成と修正する際に先生とのコミュニケーション、内容の読みやすさ、抽象的な内容の具体的な説明などが非常に重要であることが理解できました。 今後は、この経験を研究室のみんなの論文作成に少しでも役に立てたいと思います。

今回の投稿に際してお力添えを頂いた皆様、誠にありがとうございました。今後とも、研究の進捗をより一層頑張ります。

(一社)日本クラウドセキュリティアライアンスの片岡武義氏による講義 (2020/12/09)

12月9日(水)、2020年後期授業「クラウドコンピューティング」において、外部講師としてお招きした(一社)日本クラウドセキュリティアライアンス/ネットワンシステムズ(株)の片岡武義(かたおかたけよし)氏によるリモート講義「ネットワーク仮想化」を実施しました。 講義では、ネットワーク機能をソフトウェアで再定義するSDN:Software Defined Network、ネットワーク要素を仮想化インフラで再定義するNFV:Network Functions Virtualizationなどを取り上げました。理解を深めるため、トピックが終わる度に、簡単な確認テストを実施しました。 

(一社)日本クラウドセキュリティアライアンスの野原峰彦氏による講義 (2020/12/02)

12月2日(水)、2020年後期授業「クラウドコンピューティング」において、外部講師としてお招きした(一社)日本クラウドセキュリティアライアンス/マクニカソリューションズ(株)の野原峰彦(のはらみねひこ)氏によるリモート講義「コンテナ型仮想化」を実施しました。 講義は、前半がコンテナの歴史と技術概要や利用事例の紹介です。後半はコンテナ技術のひとつであるDockerを使って、アプリケーションの配備やDockerイメージの作成のデモ紹介を通して、コンテナ型仮想化を体験しました。 

(一社)日本クラウドセキュリティアライアンスの甲斐賢氏による講義 (2020/11/25)

11月25日(水)、2020年後期授業「クラウドコンピューティング」において、外部講師としてお招きした(一社)日本クラウドセキュリティアライアンス/(株)日立製作所の甲斐賢(かいさとし)氏によるリモート講義「サーバ仮想化」を実施しました。 講義では、クラウドにおけるサーバ管理について、誰がクラウドのサーバを管理するか、どのようにサーバを管理するかという視点から解説した後、管理対象であるサーバの「望ましくない状態」についてグループ討議しました。 

(一社)日本クラウドセキュリティアライアンスの満田淳氏による講義 (2020/11/18)

11月18日(水)、2020年後期授業「クラウドコンピューティング」において、外部講師としてお招きした(一社)日本クラウドセキュリティアライアンス/ソフォス(株)の満田淳(みつたあつし)氏によるリモート講義「クラウド提供とセキュリティ」を実施しました。 講義では、クラウドセキュリティ要件について解説した後、「クラウドサービス選定にあたっての管理項目のひとつであるアクセス制限」についてグループ討議しました。

(一社)日本クラウドセキュリティアライアンスの勝見勉氏による講義 (2020/11/11)

11月11日(水)、2020年後期授業「クラウドコンピューティング」において、外部講師としてお招きした(一社)日本クラウドセキュリティアライアンスの勝見勉(かつみべん)氏によるリモート講義「クラウド利用とセキュリティ」を実施しました。 講義では、クラウドに固有のセキュリティについて解説した後、「クラウド利用におけるセキュリティ課題」についてグループ討議しました。

研究室活動紹介:動的活動観測システムを11月より運用開始 (2020/11/01)

11月1日より、組織の情報ネットワークシステムを模擬する「おとりシステム」を使った動的活動観測システムの運用をより開始しました。取り組みは“大学のネットワーク内”という実環境に「おとりシステム」を組み込み、運用する中で起きた諸問題、およびその対処方法を実体験する社会実装研究です。

学部4年生:中間報告会 (2020/10/30)

10月30日(金)、自身の研究活動をまとめ、発表12分、質疑応答3分という限られた時間のなかで、自身の研究について人前で発表することを目的とした、学部4年生9人による卒業研究の中間報告会を開催しました。

発表中はソーシャルディスタンスを確保しつつ、そして、最後の集合写真のときは、笑顔を保ちつつ、息を止めての撮影となりました。学部4年生のみなさん、お疲れ様でした。 

発表者からひと言

[岡安] 自分の発表に関して、対面しているにも関わらずプロジェクターを見ながらの説明をしていた場面があり、聴講者に背を向けて発表していることがみられたので、次回は聴講者の方を向いて発表することを心がけたいです。

[堀井] まず初めに、約9か月ぶりに研究室のメンバー達と対面で話せることが出来、久々に全体で研究室らしい活動が出来て嬉しかったです。自分の発表についてですが、説明に拙い部分もあり、質疑応答についても適切な回答が出来なかったところがありましたので、改善して次に繋げようと思います。

[瀬良垣] 久しぶりの学校への参加で、去年までの感覚を取り戻すのが多少時間がかかってしまいました。元々喋りが得意な方ではないが、長いオンライン授業生活により、いつも以上に喋りが拙くはっきり発言できなかったことが心残りです。次の発表では十分に練習し、自分の意見をはっきり表現できるように頑張りたいです。

[吉田] オフラインでの発表は久しぶりだったので緊張しました。聴講者の反応がオンラインでの発表よりもわかりやすかったなどの新たな発見があり、とても良い経験になりました。

[三田] オフラインにて中間発表会に参加しました。約半年ぶりに人前で発表を行ったため緊張しましたが、いつもに増して気持ちを引き締めて発表が出来る良い機会となりました。

[大林]オンラインで練習していた時より、焦ってしまったのか時間が余ってしまいました。質問にスマートに答えられなかったことや文のまとめ方が下手など反省点が多く見つかった良い機会になりました。

[浦島] オフラインとオンラインの聴講者がいるという今までにない貴重な経験が出来ました。また、様々な方から意見をいただき改善点を見つける良い機会となりました。

[二瓶] 発表や質問への受け答えはオンラインでの練習通り出来ましたが、指し示す部分をオフラインとオンラインの両方にどのように伝えるか迷う場面がありましたので、次回はどちらの聴講者に対してもより分かりやすい形にしたいです。資料については、初めは読み難い部分もありましたが先輩方のオンラインでのレビューのおかげで分かりやすくなりました。

[山口] 今回の中間発表では準備段階から発表に至るまで、思っていたよりも計画通りにいかないことがあり反省点の多いものとなりました。こうしたオンラインとオフラインが並行したプレゼンテーションの機会は社会人になっても往々にしてあると思うので、今一度気を引き締める良いきっかけになりました。 

情報処理学会 MWS Cupに合同チームとして参加しました (2020/10/26) 飯田良、周家興

CSS 2020(Computer Security Symposium)併設のMWS(anti Malware engineering WorkShop)においてMWSCupに参加しました。

参加者からひと言

[飯田] MWSCupは事前課題と当日課題の2部から構成されており、その総合点を競います。

事前課題では新規性、実用性、有効性および継続性を持ったセキュリティ関連ツールの開発またはデータセットの作成を、当日課題はCTF形式で、マルウェアの表層、静的、動的解析や機械学習を活用したマルウェア分類などに取り組みました。

例年オフライン開催なのですが、今年は新型コロナウイルスの影響で当初開催地の神戸ではなく、オンラインでの開催でした。 さらに、今年は研究室からの参加者は2名のみであったため、他大学、社会人と共に合同チームを3チーム編成し参加しました。 実務経験のある社会人と協力して事前課題と当日課題を進める際に、企業での標準化された開発プロセス等に関する知識や経験に触れることができ、知見を広げることができました。 また、事前課題と当日課題の分担を決める際、各メンバーの知識や経験の差を、チームとして、どのようにしてカバーしていくと良いのかなどを考える機会となりました。

オンライン開催ということで、事前課題の準備および当日課題向けのチーム内の勉強会においても、オンラインツールであるZoomやSlackを活用しました。 オンラインでの勉強会は現地で集まるよりも便利なところもありますが、オンラインミーティングでは各メンバーと実際に会えず、特に合同チームの場合には、各メンバーと初めてチームワークするため顔を合わせないことがチームワークの効率などにある程度の影響を与えると思いました。 このため、Slackを使った進捗の報告、discordの音声機能を使った作業状況やトラブル等の共有を通してチームの結束を図りました。

さて、本題のMWSCupの課題の取組みについてですが、合同チーム(人海戦術_premium)で参加した飯田は、事前課題としてBOSデータセットの整形ツールの作成に取組み、当日課題では静的解析課題に挑戦しました。 合同チーム(人海戦術INT)で参加した周は、事前課題として表層解析ツールweb-PEanalysisの改善に取組み、当日課題ではマルウェア分類と表層解析課題に挑戦しました。

最後に、実務に近いマルウェア解析に興味がある方はぜひMWSCupに参加してみてください!!!

オフライン+オンライン研究室会合を開催 (2020/10/23)

10月23日(金)、学部3年生:11名が研究室に配属となりました。 この日の研究室会合は、配属後初回開催となることから、研究室見学も兼ねて、オフライン+オンラインのハイブリッド型の研究室会合としました。 オフライン会場である情報セキュリティ研究室には、学部3年生:5名、修士:2名が参集しました。

Q:なぜ、11名ではなく5名か? 気になりますよね。
A:学内に入構できる人数が、1日あたり、研究室あたり、10人という制約事項があるためです。

次回11月6日(金)は、研究室見学をできなかった学部3年生を対象に、オフライン+オンラインのハイブリッド型の研究室会合を予定しています。

(国研)情報通信研究機構(NICT)北陸StarBED技術センターのオンライン見学 (2020/10/15)

10月15日(木)、2020年後期授業「ネットワークセキュリティおよび演習」において、オンライン授業であることを活かし、(国研)情報通信研究機構(NICT)北陸StarBED技術センターにご協力を頂き、北陸StarBED技術センターのオンライン見学を実施しました。

オンライン見学の目的は、サーバ、ネットワーク機器、ストレージなどの実物を見てもらいたい、どのような環境下で稼働しているのかを見てもらいたいというものです。 今回見学したStarBEDは、実際の使用環境に近い状況を再現可能なテスト環境です。技術センターの中には、StarBEDを構成する数百台規模のPCサーバ、それらを繋ぐためのスイッチ類、無停電電源装置が搭載されたラックが立ち並んでいます。 その光景は、Webサイトのサーバ機などのIT機器を設置・収容するデータセンターを彷彿させるものです。

オンライン見学にあたり、瀧本周平さん、井原美樹さんにご協力を頂きました。ありがとうございます。

修士2年生:中間発表会 (2020/09/18) 山下尚彦

9月18日(金)に修士2年生による修士論文の中間発表会がZoom上で開催されました。

日時:2020年9月18日(金)
場所:Zoom

情報セキュリティ研究室オンライン合宿 (2020/08/22) 前田幸平

8月22日(土)にzoom上でオンライン合宿を開催しました。内容は、研究室メンバーによるLT(Lightning Talk)でした。

例年は夏休みに合宿を実施していましたが、新型コロナウイルスの影響で今年は合宿を中止としました。 その代わりに、合宿で開催予定だったLT会をオンラインで行いました。研究室のメンバーがそれぞれ、趣味や気になっている技術など様々な内容についてLTを行いました。

例年通りの合宿を開催できなかったことは残念でしたが、オンラインでLT会を開催したことは、1人5分の持ち時間で伝えたいことをまとめて発表する練習の良い機会になりました。 また、今まで知らなかった知識や研究室メンバーの趣味などを知る良い機会にもなりました。

ML Study Jams Vol.4へ参加 (2020/04/29~2020/05/24) 本丸真人

4月29日(水)~5月24日(日)に行われたML Study Jams Vol.4 に参加しました。ML Study JamsはGoogleが主催するクラウド上で機械学習を学ぶことができる無償の教育プログラムです。 初級から上級までの様々なコンテンツが用意されており機械学習経験者はクラウドでの機械学習の流れを学ぶために、機械学習未経験者は機械学習を学ぶために利用できます。 プログラムはクエストと呼ばれる細かなコンテンツに分かれておりTensorflowを用いた予測やAIチャットボットの作成などがありました。

わからない箇所があればSlackなどのコミュニケーションツールですぐに質問することができ、プログラムもクエストを進めていくという形式になっていたため、楽しく参加することができました。 一定のクエスト数をクリアするなどの規定の条件を満たせばプレゼントももらえるため機会があれば是非参加してみてはいかがでしょうか?

情報処理学会 MWSプレミーティングへの参加 (2020/06/08) 飯田良

MWSのプレミーティングがzoom上で開催されました。プレミーティングは以下の三部構成で行われました。

グループディスカッション内では 「個人としては、テレワーク等の移行は困らなかった」といった意見が多く見られる一方で、 「ネット環境に不慣れな人」へのフォローが必要になっているといった意見もありました。

P講習報告会 (2020/05/30) 割子田正樹

5月30日(土)にP講習発表会をオンラインで開催しました。

情報セキュリティ研究室では、研究室配属された3年生を対象として「P講習」というものを実施しています。P講習は、卒業研究を見越したプログラミングスキルの向上や研究室内でのコミュニケーション円滑化を目的とした学生主体の取り組みで、最終的にグループに分かれアプリケーション作成を行います。 毎年研究室の大学院1年生が企画しており、今年度は3年生を3名ずつ3班に分け「セキュリティに対して興味を持ってもらえる・危機感を感じてもらえるようなもの」というテーマでアプリケーション作成に取り組んでもらいました。

30日の成果発表会では現研究室メンバーだけでなくOBも参加し、技術的な話題から作成中の苦労話までバラエティに富んだ楽しい雰囲気の発表会となりました。

P講習報告会 (2020/05/30) A班(二瓶雄貴、浦島完寿、岡安良輔)

A班では、情報機器を日常的に使っている一般の方が身近に感じられるような、無線LANを用いたフィッシング体験と、メールを用いたランサムウェア体験を作成しました。

発表者からひと言

無線LANを用いた体験では、フリーWi-Fiに見せかけた体験用Wi-Fiスポットに接続するとSNSログイン画面が表示され、そこからフィッシング体験コースが始まります。 体験用Wi-Fiスポット、SNSサイトなど、デモで使用するすべてのサーバをRaspberry Pi 単体で動作するように作成しました。

メールを用いた体験では、メールに添付されたファイルを開くとランサムウェア(身代金要求型不正プログラム)が活動を開始し、感染したことを疑似体験できます。 また、メールに書かれた本文中のリンクを開くと偽のサイトに誘導されてしまうという疑似体験も用意しました。

P講習報告会では、用意したデモ端末を用いて、無線LANを用いたフィッシング体験と、メールを用いたランサムウェア体験を紹介しました。

Psemi2020_GroupB.mp4

P講習報告会 (2020/05/30) B班(大林正樹、山口さくら、堀井大雄)

B班では、スマホを持つ小学生や中学生、セキュリティは「ちょっと」という方を対象にセキュリティクイズのwebアプリケーションを作成しました。

発表者からひと言

【背景】小学生や中学生がスマホを持つのが当たり前になり、生まれた時からスマホなどの電子機器に囲まれている「デジタルネイティブ世代」と呼ばれるまでになりました。 ですが、そのような人の多くが必ずしもセキュリティやネットモラルの認識を持ってスマホを使用しているとは限らず、スマホトラブルに巻き込まれてしまう可能性もあります。 そこで、スマホトラブルに巻き込まれないようにセキュリティの知識を楽しくつけることができるクイズアプリを作成しようと思いました。

【アプリについて】スマホで操作しやすいUIにし、ブラウザ上からインストールすることを可能としました。 問題は「web,ネットリテラシー,SNS,モラル,トラブル管理」の種類に分類された全10問の問題を選定しました。 回答後、結果が視覚的にわかりやすい五角形のレーダーチャートにし、その結果をfacebook,twitterで投稿することができます。

Psemi2020_GroupC.mp4

P講習報告会 (2020/05/30) C班(吉田侑生、三田春香、瀬良垣守希)

C班では、セキュリティに興味がない人にも興味を持ってもらえるように、比較的身近なフィッシング詐欺を題材としたアプリケーションを作成しました。 この題材を扱うに至った経緯は、メールを用いたフィッシング詐欺を体験した班員がおり、身近にある危険だと考えたからです。

発表者からひと言

メールのほかにも広告を用いたフィッシング詐欺などもあり、このようなフィッシング詐欺を体験できるアプリケーションを作成しました。

今回は、あまり経験したことがないオンラインでの進捗確認でしたが、バランスよくタスクを振り分けて計画していた通りに作品を作ることができました。 またグループでアプリケーションを作成する機会はあまりなかったので、様々なことを学ぶことができたと思います。

研究室活動紹介:Zoomを用いたオンライン授業/オンライン会合を安全に進めるために (2020/05/02)

東京電機大学は、日本の大学として初めて「Zoom」を全学導入した、という大学とのことなのです。そして、5月7日(木)から、その「Zoom」を利用したオンライン授業が本格的に始まります。 その一方で、セキュリティの懸念事項なども指摘されていることから、情報セキュリティ研究室では、改めて「Zoomを用いたオンライン授業/オンライン会合を安全に進めるために」を自分たちでも確認することとし、資料としてまとめました。

それだけですと、後発組として貢献度も低いので、セキュリティとは直接関係ありませんが、代表的なオンライン会合ツールのスケジューリング機能についても、 参考情報として比較表にまとめてみました。資料をまとめるにあたりましては、関係各位の掲載情報を参照させて頂きました。 誤字脱字なども含め、記載事項に誤りがあれば、ご連絡ください。

研究室活動紹介:オンライン研究室会合のすゝめ ~Zoom利用ガイド事前準備編~ (2020/04/13)

キャンパス入構禁止により、これまでのF2Fを中心とした研究室会合だけでは研究室としての活動を回せなくなってきている状況です。研究室活動も、変換点にあるのかもしれません。

4月3日(金)、年度が変わって初の研究室全体会合では、Zoomを使ったオンライン会合を開催しました。せっかくの機会ですので、オンライン研究室会合を進めるにあたっての留意事項をチェックリストとしてまとめました。

情報セキュリティ研究室全体会合 (2020/04/03) 飯田良

4月3日(金)、年度が変わって初の研究室全体会合が行われました。現在(4月3日~4月12日)、東京電機大学では、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、大学へ入構を禁止しています。今回、研究室全体会合としては初めての試みで、Zoomを使ったオンラインでの会合でした。研究活動報告と研究室内の運営に関する状況報告だけではなく、就活に関する報告もありました。

参加者からひと言

[飯田] オンライン会合を導入した良かったところとして「会合のためだけに研究室に行かなくても良い」という恩恵がありました。一方、不便に感じたところとして「複数の参加者が同時発言したときの聞き取りにくさ」がありました。これに対しては、チャット機能や手を挙げる機能等を利用することで解決ができるのではないかと思います。

以上のことから、今後入構が再開されても「オンラインでの全体会合」も選択肢の一つとして活用すべきではないかと思いました。

活動紹介:デジ特サイバーセキュリティ小委員会への出席 (2020/03/17)

3月17日(火)、デジ特サイバーセキュリティ小委員会が開催され、鎌田敬介氏(一般社団法人金融ISAC 専務理事/CTO)と共に出席しました。この小委員において、「脆弱性対策データベースの役割 情報共有の視点から」というタイトルで、国内の脆弱性対策データベースJVN(Japan Vulnerability Notes)の取組みを紹介しました。鎌田氏は、「我が国の金融業界における共助の仕組み」というタイトルで、金融ISACでの人材育成の取組みなどを紹介しました。

デジ特サイバーセキュリティ小委員会(小林史明小委員長)を開催
デジタル社会推進特別委員会(略称:デジ特)
https://twitter.com/hiratakuchan/status/1239822882168958977

2019年度学位記交付式、いわゆる卒業式、修了式 (2020/03/16)

令和元年度修了式・卒業式及び学位記授与式は、コロナ禍による感染防止のため中止となりました。

第182回DPS・第88回CSEC合同研究発表会への参加 (2020/03/12) 板倉悠馬

第182回DPS・第88回CSEC合同研究発表会が3月12日(木)~3月13日(金)の二日間、開催されました。ビデオ会議システムであるZoomを利用したオンライン会議形式での開催となり、初日に聴講者として参加しました。

参加者からひと言

 [板倉] 主に仮想通貨・ブロックチェーンの分野を中心に聴講し、研究の動向を掴むことができました。途中、音声や映像のトラブルも発生しましたが、各セッションの座長のタイムマネジメントにより概ね時間通りに進行しました。 聴講内容とオンライン上での質疑応答に関して様々な気づきや学びがあり、今後の研究活動に活かしたいと思います。

活動紹介:March 3-5 SCAP V2 Workshop (2020/03/05)

3月3日(火)~5日(木)、米国MITREが主催するSCAP(Security Content Automation Protocol; セキュリティ設定共通化手順) V2 Workshopがメリーランド州アナポリス ジャンクションにて開催されました。

SCAPは、米国連邦政府が2006年頃から開始した脆弱性対策作業などの情報セキュリティにかかわる技術面での自動化と標準化を目指した取り組みです。SCAP V1は、プログラムの脆弱性を一意に識別するCVE(Common Vulnerabilities and Exposures;共通脆弱性識別子)、脆弱性の深刻度を評価するCVSS(Common Vulnerability Scoring System;共通脆弱性評価システム)などの識別子や評価指標の共通化の普及に大きな役割を果たしました。SCAP V2では、 エンドポイントのハードウェア/ソフトウェア資産管理、脆弱性管理、設定管理のためのアーキテクチャ、インターフェース、データモデル、プロトコルの仕様開発を進めています。

メリーランド州アナポリス ジャンクション(米国)について
アナポリス ジャンクションは、ボルチモアとワシントンDCの間くらいに位置します。 日本時間との時差はJST-13時間です。ワークショップ開催場所の近くには、国家安全保障局(NSA)、国立暗号博物館(上写真:暗号機 Enigma、 下写真:エニグマ解読用計算機 U.S.Navy Cryptanalytic Bombe)があります。

2019年度 東京電機大学 ポスターセッションによる修士論文及び研究成果発表会 (2020/02/15) 新間亮右

2月15日(土)、修士論文の学内パネル展示が開催されました。今年はWeb工学研究室(増田研)、実空間コンピューティング研究室(岩井研)との合わせて3つの研究室と同部屋でのパネル展示を行いました。 私達、情報セキュリティ研究室(寺田研)からは、修士2年の5名による研究を展示しました。

発表者からひと言

[新間] 当日は、展示見学者の方々に対して、各々が自身の研究をポスターにまとめたものをわかりやすく説明しました。他の研究室や後輩の他に、弊研究室のOBの方々にも来て頂きました。 また、自身の休憩時間などに普段関わることのない他学科の研究室の研究を見て回る機会があり、全く別の分野の修士の研究では、どのような研究内容なのかや成果などを詳しく聞くことができました。

2019年度 東京電機大学 情報セキュリティ合同卒業研究発表会 (2020/02/13) 割子田正樹

2月13日(木)、卒業論文発表会が開催されました。昨年度に引き続き、先端情報システム研究室、暗号方式・暗号プロトコル研究室との3研究室合同での開催となりました。 情報セキュリティ研究室からは学部4年の8名が、各々1年間に渡って取り組んできた卒業研究について発表を行いました。

日時:2020年2月13日(木)
場所:2号館9階2901教室

発表者からひと言

[割子田] これまで、自らの研究内容について研究室外にて発表する機会が少なかったため、今回の発表会は1年間の集大成として有意義な経験となりました。 発表では多様な意見やアイデアのフィードバックを頂くことができ、多くの人とコラボレーションすることの大切さを改めて感じた1日でした。 今回の経験を、今後の研究活動や就職後の業務に還元していきたいと思います。

2019年度 東京電機大学 修士論文研究成果発表会 (2020/02/07) 栗崎稔也

2月7日(金)、修士論文発表会が開催されました。発表会は、同じ未来科学研究科情報メディア学専攻の研究室と合同で行われ、各人がこれまでに行ってきた研究成果の発表をします。 今年は、実空間コンピューティング研究室(岩井研)、Web工学研究室(増田研)、計算言語学研究室(大野研)との合同で開催されました。

日時:2020年2月7日(金)
場所:2号館9階2904教室

発表者からひと言

[栗崎] 発表では、如何に同じ専攻の研究室とはいっても、分野の違う人達に対する発表は普段の研究室会合での研究メモ発表などと違い、 自分達が当たり前だと分かっていることでも相手には伝わっていないことがあり、質問をされることがありました。 発表資料作りの際に、相手の理解度に合わせて単語や仕組みの説明を挟んだ資料作りをすることが大切だと学ぶことができました。 

ICISSP2020 (2020/02/26)

2月24日(月)~27日(木)、マルタ共和国において、6th International Conference on Information System Security and Privac (ICISSP2020)が開催されました。情報セキュリティ研究室からは1名が現地参加でポスター発表しました。

ICISSP(マルタ)への参加&発表 (2020/02/24) 周家興

2月24日(月)~27日(木)にかけて開催された6th International Conference on Information System Security and Privac (ICISSP2020)で発表してきました。今回の国際会議は、 MODELSWARD 2020,VISGRAPP 2020, SENSORNETS 2020, PHOTOPTICS 2020, BIOSTEC 2020, ICAART 2020, ICPRAM 2020, ICORES 2020との合同開催でした。

国際会議では、IoT、暗号、人工知能、BlockChain、クラウドコンピューティング、マルウェア検知などのテーマに関する論文が発表されました。 初めての国際会議参加で緊張しましたが、ポスターセッションでは、自分の研究内容をスムーズに説明できました。また、研究者たちからいろいろな貴重なアドバイスをもらい、 今後研究を進める上で大いに参考になりました。ほかの発表者(regular papers)の発表を聴講することで、英語でのプレゼンテーションなど勉強の機会となりました。

マルタについて
マルタ共和国は、南ヨーロッパの共和制国家で、イタリアのシチリア島の南に位置します。日本時間との時差はJST-8時間です。 マルタは古代から非常に重要な要塞でした。また,マルタ騎士団の地としても有名です。

活動紹介:TF-CSIRT meeting & FIRST Regional Symposium Europe (2020/01/29)

1月29日(水)~31日(金)、国際的なCSIRTのコミュニティであるFIRSTの技術会合(Technical Colloquium)がマラガ(スペイン)のマラガ大学にて開催されました。今回の技術会合は、 ヨーロッパ地区のCSIRTコミュニティであるTF-CSIRT(Task Force on Computer Security Incident Response Teams)との合同開催でした。

技術会合では、セキュリティとコンプライアンス文化を醸成するためのユーザの意識モデルやセキュリティ組織のShadowserver Foundationでの観測活動などが報告されました。

マラガ(スペイン)について
マラガはスペイン南部に位置する都市で、日本時間との時差はJST -8時間です。巨匠・ピカソを輩出した地で、小高い丘の上にはヒブラルファル城があります。
https://www.first.org/events/symposium/malaga2020/

2020年 暗号と情報セキュリティシンポジウム (SCIS2020) (2020/01/31)

1月28日(火)~31日(金)、ザ・クラウンパレス新阪急高知(高知県高知市本町4-2-50)において、2020年 暗号と情報セキュリティシンポジウム (SCIS2020)が開催されました。情報セキュリティ研究室からは1名が現地参加で発表しました。

SCIS2020(高知)への参加&発表 (2020/01/28) 井田光

1月28日(火)~31日(金)にかけて開催されたSCIS2020に1人で参加&発表してきました。

初上陸の高知では、カツオのたたきや鍋焼きラーメンなどの高知料理を堪能できました。滞在ホテル近くのひろめ市場には何度もお世話になりました。

初めての学会発表で緊張しつつも、発表本番は練習以上にスムーズに発表できて一安心しました。聴講者からの質問やコメントは、研究室内からは出てこないものばかりで、今後研究を進める上で大いに参考になりそうです。ブロックチェーンやファジングの発表を中心に聴講し、発表の進め方や研究の着眼点など、学ぶことが多かったです。

Last modified: 2024/08/10 10:09:57
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