東京電機大学 情報セキュリティ研究室 研究室活動

東京電機大学 情報セキュリティ研究室では、授業の一環として、研究室の学生が学外の方との交流を通していろいろな分野を知る、質疑応答などを通してコミュニケーションの大切さを知るなどに取り組んでいます。オフラインでの研究室来訪をお待ちしております。

掲載論文「機械学習を用いたNIDSにおける未知の攻撃検知手法の提案」の紹介 (2021/12/15) 本丸真人

情報処理学会論文誌 Vol.62 No.12 PP.1915~1925 (Dec. 2021) 

(一社)日本クラウドセキュリティアライアンスの片岡武義氏による講義 (2021/12/08)

2021年後期授業「クラウドコンピューティング」において、外部講師としてお招きした(一社)日本クラウドセキュリティアライアンス/ネットワンシステムズ(株)の片岡武義(かたおかたけよし)氏によるリモート講義「ネットワーク仮想化」を実施しました。 

(一社)日本クラウドセキュリティアライアンスの野原峰彦氏による講義 (2021/12/01)

2021年後期授業「クラウドコンピューティング」において、外部講師としてお招きした(一社)日本クラウドセキュリティアライアンス/マクニカソリューションズ(株)の野原峰彦(のはらみねひこ)氏によるリモート講義「コンテナ型仮想化」を実施しました。 

(一社)日本クラウドセキュリティアライアンスの甲斐賢氏による講義 (2021/11/24)

2021年後期授業「クラウドコンピューティング」において、外部講師としてお招きした(一社)日本クラウドセキュリティアライアンス/(株)日立製作所の甲斐賢(かいさとし)氏によるリモート講義「サーバ仮想化」を実施しました。 

(一社)日本クラウドセキュリティアライアンスの満田淳氏による講義 (2021/11/17)

2021年後期授業「クラウドコンピューティング」において、外部講師としてお招きした(一社)日本クラウドセキュリティアライアンス/ソフォス(株)の満田淳(みつたあつし)氏によるリモート講義「クラウド提供とセキュリティ」を実施しました。 

(一社)日本クラウドセキュリティアライアンスの勝見勉氏による講義 (2021/11/10)

2021年後期授業「クラウドコンピューティング」において、外部講師としてお招きした(一社)日本クラウドセキュリティアライアンスの勝見勉(かつみべん)氏によるリモート講義「クラウド利用とセキュリティ」を実施しました。 

学部4年生による中間報告会 (2021/10/29)

10月29日(金)、情報セキュリティ研究室の中間報告会を開催しました。学部4年生11名がオフラインで発表しました。 

発表者からひと言

[諸橋] 初の発表ということで、資料の作成の仕方(記述の仕方や要点のまとめ方など)に苦戦し、資料作成の過程で、どのような変化があったのか、比較するために、スライド資料修正の過程をまとめた発表形式で発表を行い、資料作成、発表ともに良い経験になりました。

[生田] 初めて全体で研究内容の共有をするしっかりとした場だったのでとても緊張しました。発表の仕方や資料の作り方、研究の内容などわからないことが多い中での実施だったので無事終われたことに安心しています。今後の研究に活かしつつ他の学生ともコンタクトを取って研究を進めていけたらいいなと思います。

[大浦] コロナ禍の最中であったため、こうして4年生全員が集まるのは貴重な機会でした。まだ研究の方針も模索している真っ最中なので、今回発表をした中での質問や気づきを元に、ブラッシュアップして研究をより良いものにしていきたいです。

[岡田] 資料を他の方と違う形にはなってしまいましたが、発表を無事に終えることができほっとしています。発表のスキルが足らない部分があると感じたので今後人前で発表することを意識して練習したいと考えています。

[栗原] 新型コロナウイルスの影響で、普段オンラインによる発表が多い中、今回はオフラインでの発表となり、非常に緊張感がありました。個人的には質疑応答において適切な回答を出来なかった部分があったので改善していきたいです。

[蔡] 研究についてまだはっきり決まっていない部分があり、どんな質問が来るか、自分が答えられるかという不安がありましたが、やはり説明が曖昧な部分は質問されました。自分の考えをよく整理し、わかりやすく説明できるように努力していきたいです。

[高田] 就職活動をするなかで、オンラインでの資料発表する機会は何度かありましたが、対面での発表というのはなかなかなく、今回の発表は実際に聴講者を前にして発表するということで非常に良い経験になりました。発表をしていると、相手がどのように感じているのか、オンラインの発表より相手の動作から感じることができました。今回の発表で得られた経験をもとに、今後の発表のブラッシュアップへ取り組んでいきたいと思います。

[藤田] はじめての対面発表で緊張しました。発表資料の作成に苦戦しましたが、研究内容を見つめ直す良い機会になったと思います。

[増山] 大まかな内容がきていいてのですが、中身については決まっていなかったのではっきりとした部分が言えなかった。資料作りや発表練習が当日までに間に合ってよかった。

[溝口] 四年生全員がどのような人なのか、どのようなことを研究したいと考えているのかを知る良い機会になりました。自分自身も研究テーマが決まっていなかったので決まっている人から良い刺激をもらえました。

[松本] 初めてのオフラインの発表で緊張しました。研究についても何を目指しているのかが曖昧で、あまり伝わらなかったように思います。まず、研究の目的を明確にして、卒業研究に取り組んでいきたいと思います。 

情報処理学会 CSS2021/MWS2021 (2021/10/27)

10月26日(火)10月29日(金)、情報処理学会 コンピュータセキュリティシンポジウム 2021(CSS2021)、マルウェア対策研究人材育成ワークショップ 2021(MWS2021)がオンラインで開催されました。情報セキュリティ研究室からは1名がオンライン発表しました。

発表者からひと言

[堀井] 初めての学外発表のため緊張しましたが、MWSベストプラクティカル賞ノミネートという評価を頂くなど、予想以上の結果を出すことが出来、嬉しく思っております。また、論文執筆や発表資料作成を通じて自分の弱みであった「計画力」や「人に伝える力」を向上させることが出来たため、自身の成長に繋がる貴重な経験でした。

現在研究室に所属している学生で最初に学外発表をすることとなり、更に複数の企業の方々との共同研究であったため、プレッシャーは大きかったです。しかし、やるべきタスクの洗い出しやスケジュールを最初に計画し、後はそれに従い着実に進めていくというプロセスを踏むことで、不安は自然に解消していきました。

また、今回の論文発表で最も苦労した点として、論文や発表資料の作成があります。当初は一番伝えたいポイントを明確に伝えられず、何度推敲しても事実列挙の中身が伝わらない内容になってしまい、悪戦苦闘していました。しかし、共著者の皆さまから頂いたアドバイスを通じて「伝わる資料」とはどんなものか?を理解し、適切な論文や発表資料を作成することが出来ました。

まとめると、CSS2021を通じて、物事を進める際に計画を立てることの重要性や「伝わる資料」の作成で気を付けるべきポイントを理解することが出来ました。また、これらを総合して、プロジェクトを進める上での方法論を自分なりに考え出すことが出来ました。「計画力」や「伝える力」はあらゆる仕事において最重要スキルであると考えるため、今後はこの経験を活かして社会で活躍したいと考えています。

MWS Cup 2021への参加 (2021/10/26~2021/10/29) 周家興、岡安良輔、ヨウシゲン、吉川照規、吉田侑生、栗原史弥

参加者からひと言

[周家興] 初めてリーダとして MWSCup 2021 に参加し、最初はまだ慣れてなくて、事前課題の方向とテーマの決めには悩みました。また、リーダとして求められる能力はすべて身に着けていなかったですが、今回の経験は大変勉強になりました。事前課題を提出する前に気づくことができたけれど、成果物のRepositoryのコミットログをみると、自分と吉川さんの名前しか見えませんでした。実際には全員が成果物の作成に参加したんですが、コミットログからみると、チームワークのイメージがなかったです。この点については、今後の参加者はご注意ください。当日課題については、自分が課題4「DFIR」を担当しましたが、成績があまり良くなかったです。DFIRの課題内容は実業務と非常に近く、より高い能力が必要だと思います。競技が終わった後の課題説明から自分のログ解析の方向性はおおよそ問題なさそうであることはわかりましたが、DFIRに関する基礎知識が足りないと感じました。これからMWSCupに参加する方は、もし初めてMWSCupに参加するか、または初めてある当日課題を担当する場合は、できるだけ早めに準備をしておいた方がいいと思います。基礎知識などが足りない場合は、過去問だけで準備するのは、足りないと思うので、早めに準備して、いろいろ勉強してください。

[岡安] マルウェア解析技術のアウトプットのために参加しました。事前課題に関して、アイディアに対する新規性と継続性を適切に設定するのに苦労しました。そのため、一度決まったアイディアを再度検討することとなり、実装まで多大な時間を費やしました。当日課題では、データセット解析とマルウェア分類モデルの作成に着手しました。データセット解析では、事前にMWSCupの参加者と勉強会を行ったこともあり良い点数を出せましたが、分類問題では使用する特徴量の選定が適切でなく良い成績を出すことはできませんでしたが、特徴量によって精度が大きく変わること経験できました。これらを踏まえ今後の研究にも活かしていきたいと考えてます。

[ヨウシゲン] MWSCupについては、初めて聞き、あまり自信がないまま、何を学べるかなと思い参加しました。事前課題のテーマを決める時、アイデアはやや限られており、その後、他チームの作品を見てみると、テーマがすごくオープンで、自分は想像力に欠けていたと思います。一方、経験不足で、どの分野も新しい知識が必要なので、初期の学習段階では少し無力感があり、チームメンバーとのコミュニケーションも不十分で、最終的に、担当した内容はあまりよくできなかったという状況です。当日課題については、自分は課題1「Drive-by Download攻撃解析」を担当しましたが、勉強会に参加して、少し知識を身に着けましたが、当日の試合ではポイントが取れませんでした。課題1は他よりもっと難しいですけど、基礎知識が不足しているので、試合の4時間中で悩んで無力と感じました。課題説明を聞き、問題を解決するまでには程遠いです、確かに、能力が不足しています。MWSCupは総合力を試すコンテストです。今回の参加を通じて、基礎知識、交流能力、プログラミング言語スキルなど、まだまだ学ぶべきことがたくさんあることがわかりました。今後も頑張ります。

[吉川] マルウェア解析技術の全般について知りたいと思い、今回参加してみました。全般について知りたいという思いの通り、事前課題と担当の静的解析に加え、DFIRと表層解析についても関わらせてもらいました。事前課題については、アイデア出しが一番難航していました。開発経験が少ないとアイデアも出づらいと思うので、テーマに対し100作ろうと考えず、とりあえず2、3割で動くものを作るということを意識すると、テーマも幅広く決められそうで良いと思いました。また当日課題に関しては、複数手を出してしまったため、どれも準備不足という状態になってしまったのが反省点です。次回への参考として、静的解析はWINAPI、暗号、マルウェアの挙動の知識が、DFIRはログ構造の理解とログ解析基盤の準備が、表層解析はデータセットの理解と機械学習の精度向上パターンの知識があると良いと思いました。MWSCUPは、自分の好きな技術がどう仕事で活きるのかがわかったり、チーム開発でワイワイしたり、勉強になるとともに楽しいものなので、勝敗に拘らず、気軽に参加すると良いと思います。

[吉田] マルウェア解析技術について詳しく知りたいと思い、今回参加しました。事前課題では、アイデア出しが一番大変でしたが、作れるかを考えずに意見を出すことにより、その後はいろいろなアイデアを出すことができました。また当日課題は、静的解析を担当しました。今回取り組んだ静的解析の課題では、どのような場所を見ればいいかのポイントやWinApiなどについて詳しく学べました。今回は手を動かして課題に取り組むことで、マルウェア解析を体験できたことはいい経験となりました。今回学んだことは今後の研究にも活かしていきたいです。

[栗原] マルウェアの解析手法に興味があり、自身の研究にも生かせると考えたため参加しました。事前課題では、やってみたいことはいくつか挙がりましたが、その中でも実現性のあるアイデアを出すのが難しく、方向性を決めるのに時間がかかりました。私は静的解析ツールの調査とインストールスクリプトの作成を担当し、様々なツールについて知ることが出来ました。当日課題では、課題3「表層解析」を担当し、表層解析ログの分析・マルウェア分類問題に挑戦しました。マルウェア分類問題では思うような結果が出せず悔いの残る結果となりましたが、どのような特徴量が実際のマルウェア分類において有効か学べたことは今後の研究に繋がると思います。MWSCUPを通して、実際に手を動かして課題に取り組むことで、なんとなくしか知らなかったマルウェア解析手法を体験できたことは大きな経験となりました。これをきっかけに技術力をもっと磨いていきたいと思います。 

情報セキュリティ研究室LT(Lightning Talk)会 (2021/09/04) 前田幸平

9月4日(土)に情報セキュリティ研究室でLT(Lightning Talk)会を開催しました。新型コロナウイルスの影響で今年も夏合宿を中止せざるをえなかったため、昨年と同様、Zoom上でのLT会に変更しました。

LT会発表タイトル一覧に示す通り、研究室のメンバーがそれぞれ、趣味や気になっている技術など様々な内容についてLTを行いました。

短い時間で伝えたいことをうまくまとめて発表する良い練習になるLTですが、コロナ禍で研究室内のコミュニケーションも減っている現状において、このLT会はコミュニケーションの機会としても良いものになりました。 

修士2年生:中間発表会 (2021/08/31) 割子田正樹

8月31日(火)に情報メディア学専攻の修士論文中間発表会がオンラインで開催されました。情報セキュリティ研究室からは修士2年の4名が発表者として、博士2年・修士1年・学部4年生は聴講者として参加しました。修士2年の4名の研究は、フィッシングサイト検知、標的型攻撃対策、マルウェア対策教育、ブロックチェーン活用に関する内容です。

発表者からひと言

[割子田] コロナ禍の影響で普段はなかなか顔をあわせることができない他研究室の学生や先生から貴重な意見・指摘をいただき、自分だけでは気づけないような新しい知見やアイデアを得ることができました。また、他研究室の学生が取り組んでいる研究やアプローチ、問題点なども大変参考になり、有意義な時間となりました。

修士論文の提出期限まで残り半年ほどとなりますが、今回の発表会で得られたものを活かして、残りの期間でより高いレベルの研究内容に磨き上げていきたいと思います。 

オープンキャンパス(2021/06/20) 周家興、吉川照規、大浦優太郎

6月20日(日)、東京千住キャンパスでオープンキャンパス2021が開催されました。情報セキュリティ研究室からは、吉川、周、大浦が説明員として参加し、研究活動だけではなく、5月22日に開催したプログラミング講習(P講習)報告会などについて紹介しました。 コロナ禍ではありますが、多くの高校生が研究室の紹介を見に来てくれました。

参加者からひと言

[吉川] 今回、高校生に研究室を紹介するということでオープンキャンパスに参加しました。紹介する立場で参加して思ったことが2つあります。一つは相手に話を理解してもらうという意味でのコミュニケーションが難しいということです。技術者や研究者のような何かに突出した人にもコミュニケーション能力が重要視されていて、その大事さを痛感しました。2つ目は、相手のことを考えることが足りなかったということです。今回は、研究室への紹介という名目に囚われすぎて、視野が狭くなっていたため、学生生活や他の研究室との差異等、参加者である高校生が気になるようなトピックについて準備が甘かったです。以上の感想をまとめると、「準備は入念にやったほうが良い」ということです。

[周] 今回初めて高校生に研究室の状況と研究活動について説明をしました。最初は研究内容について非常に詳しく高校生に説明してしまいました。さすがに、聞く方も、非常に詳しい研究内容を理解するのは難しいですね。吉川さんと大浦さんとの相談の結果、高校生が聞きたい内容または関心のある内容は進学情報、および学習生活と考え説明方針を切り替えました。まとめですが、オープンキャンパスでの研究室紹介では、聞き手のニーズを踏まえることで、スムーズに説明できると思います。

[大浦] 私は高校生の頃に電大のオープンキャンパスに来場者として参加したことがあります。その当時はセキュリティ研究室を紹介してもらう立場だったので、今回在学生としてオープンキャンパスで説明員としての仕事をする立場になったのは感慨深い物がありました。実際に参加してみると、思っていた以上に立ち寄って話を聞いてくださる方が多く、うれしく思いました。また、来場者の高校生の一人からは、情報メディア学科のAO入試に関する相談があり、経験者として体験談を話しました。受験で出題される課題をどのようにこなしていくか迷っているようだったので、実際の経験をもとにどのように対策するべきかのアドバイスをしました。このように、大学受験を考えている高校生の力になれるのもオープンキャンパスの魅力だな、と感じました。今回、情報セキュリティ研究室を紹介するという立場でオープンキャンパスに参加しましたが、研究活動の紹介だけではなかなか会話が続きませんでした。説明する際には、研究室だけではなく大学や学科など幅広く学生生活についても触れることが、来場者の方との会話を弾ませるのかな、と思う部分がありました。 

P講習報告会(2021/05/22) 吉田侑生

5月22日(土)にP講習報告会をハイブリッド形式で開催し、現地で学部3年生(現学部4年生)が発表しました。

情報セキュリティ研究室では、研究室配属された学部3年生を対象にした「P講習」という研究室活動を後期(11月~)に実施しています。 P講習は、卒業研究を見越したプログラミングスキルの向上や研究室内でのコミュニケーション円滑化を目的とした学生主体の取り組みで、最終的にグループに分かれアプリケーション作成を行います。 毎年研究室の学部4年生(現修士1年生)が企画しており、今年度は学部3年生を3班に分け「Webアプリケーションを制作し、そこで行ったセキュリティ対策の発表」というテーマで取り組んでもらいました。

22日の成果発表会では現研究室メンバーだけでなくOBも参加し、質疑応答では技術的な話題から社会人生活の話題まで幅広い分野の話を聞くことができ、楽しい雰囲気の報告会となりました。

P講習報告会(2021/05/22) A班:大浦 優太郎、増山 裕人、藤田 佳菜子

A班では、SNSの基本的な機能を備えた、画像を投稿できるWebアプリを作成しました。これを作成しようと思ったのは、日ごろ、SNSのデータが流出したとニュースで聞く機会が多く、SNSアプリであれば、制作する過程でセキュリティ対策のしがいがあると考えたからです。 

発表者からひと言

【アプリについて】サイトを利用するユーザーはまず会員登録をし、アカウントを作成します。アカウントを作成したら、「新しいポストを投稿」ボタンから、画像とテキストを投稿することができます。投稿された画像は、ホームに掲載されます。また、他のユーザーの投稿に返信をしてコミュニケーションを取ることもできます。

【開発について】WebフレームワークのDjangoを使用し開発を進めました。Djangoには、パスワード不正取得対策、パスワード漏洩対策、セッション管理などのセキュリティ機能がデフォルトで備わっており、安全なWebアプリケーションを構築することが出来ます。また、外部の拡張機能を用いてアカウントロック機能を実装し、不正なログイン試行の対策をしました。

【感想】今回は3人でのグループ開発でしたが、各々チームで何かを作る経験があまりなかったので、良い経験になったと思います。 特に進捗管理の方法やオンラインでのコミュニケーションの取り方を学べたのは有意義だったと感じました。 今後の研究やアプリケーション開発に活かしていきたいです。  

P講習報告会(2021/05/22) B班:岡田 大輔、栗原 史弥、高田 渓太、松本 拓実

B班では、複数の動画サイトの動画をまとめて検索ができるアプリケーションを作成しました。身近な動画サービスを題材に、検索フォームやAPIを利用することでそれらに対するセキュリティ機能を加えたアプリケーションになっています。

発表者からひと言

【アプリについて】検索したいキーワードをフォームに入力すると、ニコニコ動画・Youtubeの動画とその情報をそれぞれ20件抽出して表示します。 また、それらを「再生数,再生時間,投稿日時」それぞれを基準に昇順・降順に並べ替えることができます。

セキュリティ機能Flaskフレームワークを利用し、Jinja2テンプレートエンジンを利用することでエスケープ処理を行いXSS対策、SQLAlchemyモジュールを利用することでSQLインジェクション対策などを行っています。

【感想】新型コロナウイルスの影響で、オンラインによるコミュニケーションが大変でしたが、タスクの振り分けやスケジュール管理などチーム開発をする貴重な経験ができたと思います。また、開発者の目線からセキュリティを考える良い機会になったと感じます。

P講習報告会(2021/05/22) C班:諸橋 匠、生田 昴、蔡 晟澤、溝口 航

C班では、注文履歴を確認できるようなWebアプリを作成しました。身近でよく使われるような機能ですが、セキュリティに配慮して実装を進めることで、改めで守る側の苦労を知ることができました。

発表者からひと言

【アプリについて】このアプリでは2つの画面で構成されています。1つ目はログイン画面であり、ユーザ名やパスワードでログインできます。2つ目の画面では、ユーザ情報や注文履歴が表示されます。また、クライアントからWebサーバにリクエストが来ると、APIサーバ経由でデータベースにアクセスするようになっています。

【セキュリティ機能】3つのセキュリティ対策を実装しています。まず1つ目は通信経路の保護です。ブラウザとWebアプリサーバ間の通信ではSSL化されていて、WebアプリサーバとAPIサーバ間では、アクセス元やポート限定することで、安全な通信をできるようにしています。2つ目はユーザ認証への対策です。ブラウザでのログイン状態を保持するために、Sessionを利用して状態を保存しています。また、アクセストークンを用いることで、不正なユーザからのアクセスを拒否するようにしました。最後の対策はSQLインジェクションへの対策です。IPAが公表している解決策に従って、ORMを利用して実装しました。

【感想】新完全オンラインのため、各メンバーの進捗管理がとても難しく、コミュニケーションも不十分で、フロントエンドとバックエンドのソースコードの結合作業が大変でした。制作において、たくさん調査を行い、セキュリティについて良い勉強になりました。今回の経験を今後も生かして、セキュリティを意識した実装をしていきたいと思います。 

2020年度 情報システム教育コンテスト(ISECON2020)優秀賞 (2021/03/24) 柿崎淑郎

2021年3月20日(土)に第83回情報処理学会全国大会のイベントとして開催された第13回情報システム教育コンテスト(ISECON2020)にて、 東京電機大学が2015年度から開講している社会人向けサイバーセキュリティ講座CySecの一科目である「セキュアシステム設計・開発」の取組を発表し、審査の結果、優秀賞を受賞しました。

「セキュアシステム設計・開発」では、システム開発プロセスのVモデルに従って、 その各段階におけるセキュリティ対策を要件定義、設計、実装、テストと一連の流れに沿って、実践的に学修することで、 セキュリティ・バイ・デザインによるセキュアなシステム設計および開発ができるようにすることを目標としています。

なお、柿崎はISECON2017において、未来科学部情報メディア学科開講科目である「サーバプログラミング演習」の取組を発表し、優秀賞を受賞しています。

2020年度 東京電機大学合同卒業研究発表会 (2021/02/18)

2月18日(木)、卒業論文発表会がZoom上にて開催されました。コロナ禍の影響でZoom上での開催になりましたが、 情報セキュリティ研究室では無理のない範囲で大学に行ける学生のみ研究室に集まり、コロナウィルス対策を行ったうえで大学からの発表を行いました。

卒業論文発表は、先端情報システム研究室、暗号方式・暗号プロトコル研究室との3研究室合同で行われました。 発表12分、質疑応答3分という限られた時間の中で、情報セキュリティ研究室からは学部4年生9人による研究成果について発表しました。

発表者からひと言

[三田] 卒業論文発表会では大学からの現地参加で発表を行いました。久々のオフラインでの発表であるため緊張してしまい、質疑応答で十分に説明できなかった部分など反省点はありましたが、自分の研究成果をしっかり発表できて良い発表になったと思います。また、他研究室との合同発表であるため、自分の発表と比べられる良い機会になりました。

[二瓶] 卒業研究発表会にはオンラインで参加しました。研究室内で一年半の間繰り返し発表の機会を設けていただいたので以前よりも発表がスムーズになったと思いますが、質問の意味をうまく理解できないことがあるという課題は今後改善していきたいです。研究室合同のため、お互いに研究の集大成を他分野の学生へ説明する良い機会になりました。

[堀井] 卒業研究発表会にはオンラインで参加しました。専攻が異なる学生や先生の方々にも自身の研究内容について理解しやすいよう心がけながら発表しました。また、他学科の学生の研究内容や発表の手法など、他分野の知見や今後の自身の発表の参考になる機会にもなりました。

[大林] 卒業研究発表会はオンラインで参加しました。オフラインとはまた違った空気感の中での発表には、少し慣れ発表はうまくいったと感じています。質疑応答では想定外の質問への対応にすこし戸惑ってしまったため、どのような質問がきても対応できるよう修士に生かしたいと思います。自分の発表の欠点が見つかりいい経験になりました。

[岡安] 卒業研究発表会はオンラインで参加しました。研究分野の違う他研究室の人たちへ分かりやすく説明することの大変さを感じました。また、研究分野の違う研究室と合同で行うことで新たな知見を得られるいい機会となりました。

[吉田] 卒業研究発表会は、大学での発表でした。オンラインからではなくオフラインでの発表であったので緊張しましたが、練習通りに発表が出来ました。今回の発表は、研究内容を他分野の方に説明する貴重な機会でもあり、とてもよい経験になりました。

2020年度 東京電機大学 修士課程学位論文研究成果発表会 (2021/02/13)

2月13日(土)、修士論文研究成果発表会がZoom上で開催されました。今年は、新型コロナウイルスの影響でZoom上の開催となりましたが、人前で発表する貴重な機会であるため、 情報セキュリティ研究室では各自無理をしない範囲で大学に行ける学生のみ研究室に集まり、コロナウイルス対策を行ったうえで発表に臨みました.

発表会は、実空間コンピューティング研究室、音メディア研究室と3研究室合同で行われ、 情報セキュリティ研究室からは修士2年の5名が各自これまでに行ってきた研究成果を1人15分の持ち時間で発表しました。 

発表者からひと言

[飯田] 一年通してオンラインの授業・発表だったため,現地に行って直接聴講者の反応を確認することができる環境下での発表は難しいことを改めて実感しました。限られた発表時間で聴講者側に沿った資料作りを今後も意識する必要があることを感じた発表会でした。

[板倉] 二年間の研究成果を発表する重要な場であるため、発表の序盤は緊張しており自分の説明が伝わっているか不安に感じながらの発表でしたが、時間が経つにつれて緊張は消えて無事に発表を終えられました。本番では発表時間に少し余裕が生まれていたので、研究内容に関する補足説明を臨機応変に加えられていたら尚良い発表になったと思います。

[本丸] 発表に向けて練習をしていましたが、久しぶりの対面での発表ということもあり緊張で練習通りの発表をすることが難しく改めて発表の難しさを感じました。発表では専門でない人に向けて内容を伝える必要があり、研究のうち重要なポイントに絞るなどの工夫を行いました。

[山下] 成果物発表会自体はオンラインで開催されましたが、情報セキュリティ研究室は集まって対面での発表となりました。コロナウイルスの影響もありオンラインでの発表が多かった中、久しぶりの対面での発表で緊張によりぎこちない発表となりましたが、やはり聞き手の反応が見れたことはとても良かったと感じました。発表では、画像や表で研究成果をわかりやすく伝えられたと思います。

[吉岡] オンラインでの参加でしたが、1年間を通してオンラインで話す機会があったことで特に問題なく発表できました。また発表では研究を活用する場面について質問があり、他分野の方に研究概要をイメージしてもらうには具体的な活用場面を提示するなど詳しく説明するだけではないと改めて実感しました。

信組情報サービスの米谷達哉氏らによる研究室訪問 (2021/02/25)

2月25日(木)、信組情報サービスの米谷達哉氏らに、Zoom上の情報セキュリティ研究室に来訪して頂き、金融分野の動向として「信用組合を取り巻く現状と今後の展望」、社会人生活ならびに学生のときに学ぶべきこととして「社会人としての心構え」などについて、お話しを伺いました。

「信用組合を取り巻く現状と今後の展望」では、信用組合の役割や変遷だけではなく、新型コロナウイルス感染症の影響や金融機関の役割など、技術系大学では普段あまり触れることの話題に触れることができ、「社会人としての心構え」では、8つの心構えを紹介して頂きました。 質疑応答では、普段の社会人生活だけではなく入社した頃の話や金融分野で発生しているサイバー犯罪など多岐に渡り、1時間半ほどの研究室来訪は、あっという間に終わってしまいました。学生との交流にお付き合い頂いた信組情報サービスの皆さまに感謝いたします。

情報セキュリティ研究室では、授業の一環として、研究室の学生が学外の方との交流を通していろいろな分野を知る、質疑応答などを通してコミュニケーションの大切さを知るなどに取り組んでいます。ぜひ、オンライン、コロナ禍が収束/終息したときにはオフラインでの研究室来訪をお待ちしております。